新生児の成熟度の評価 111B29
まず、新生児の特徴として、体重あたりの体表面積が成人よりも大きいため、環境温度の影響を受けやすいです。なので、生後間もないうちは体温管理に気をつけなければなりません。
また、成熟度を評価するにあたって診るポイントは以下のようになっています。◯なら成熟していると評価します。
①皮膚が厚いか
②皮下脂肪が厚いか
③産毛は少ないか
④耳介軟骨は厚く、硬いか
⑤足底のしわは深くて多いか
⑥精巣下降はしているか、あるいは大陰唇の発達はしているか
僕個人の認識ですが、産毛は成熟児だと多いんだっけ?少ないんだっけ?と混乱してしまいます。
『産毛(うぶげ)』という名前に注目しましょう。成熟していれば『うぶ』ではない、つまり大人ですよね。なので、成熟児では産毛は「少ない」です。(完全なこじつけですw)
また、しわの深さ・多さですが、これは成人の場合を思い浮かべましょう。お爺さんやお婆さんになるとしわは増えるし、深くなりますよね。なので成熟児の方が「深く、多い」です。
これはあくまで覚え方ですので、理論的に正しいかどうかはわかりませんw。
また、新生児の身体所見で経過観察してもよいものを以下に列挙します。参考までに。
・サーモンパッチ:前額正中・上眼瞼の境界不明瞭な紅斑
・出生直後や啼泣時の四肢末端のチアノーゼ
・生理的黄疸:生後2〜3日に始まる皮膚の黄染
・産瘤・頭血腫
・上皮真珠腫:主に歯茎に生じる光沢のある白色腫瘤
・乳房肥大・乳汁分泌:母体からのエストロゲン消退による
・肝触知:乳幼児まで通常、2〜3cm触知
・処女膜ポリープ:母体からのエストロゲン移行による膣入口部の突起物
・新生児月経:母体からのエストロゲン・プロゲステロン消退による性器出血
引用 REVIEW BOOK 小児科