補体の低下には主に3つの機序があります。以下に機序と疾患を羅列します。
①補体の消費亢進
SLE、重症筋無力症、AIHA、DIC、RA、一部の血管炎、クリオグロブリン血症、劇症肝炎、コレステロール塞栓
②補体の産生低下
肝硬変、慢性肝炎
③体外排泄の亢進
蛋白漏出性胃腸症
国試的には溶連菌感染後急性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、ループス腎炎が有名です。これらは体外排泄亢進と消費亢進によって補体が低下します。
国試過去問を解いていて、機序を暗記していないと解けない問題は少ないと思いますが、知っていても良いかなと思います。